2004年5月18日
▽[thesis] 行き過ぎた逮捕
ここ数日の間にコンピュータ関連で逮捕者が相次いでいる. Internetでは確かに情報伝達の速度が早く,範囲も広い. 噂でしかないことも,2ちゃんねるなどで書かれると一気に拡大してしまうおそれがある. そう言った意味で厳重注意では済まされないこともあるだろう. Winnyの制作者が逮捕されたのは著作権違反幇助の疑いだそうだが, 様々なところで言われているとおり, 包丁職人を逮捕するのと同じ理屈ではある. 掲示板に著作権違反を助長する書き込みをしたことが大きな要因ではあるらしいのだが, やはり納得いくものではない.またgameonline.jpの管理者も逮捕された. ゲーム画像を無断で転載したことが著作権違反となり,逮捕に繋がったらしい. 確かに著作物であるには違いない. しかしそこに掲載されることにより経済的効果が全くなかったのだろうか. たとえあったとしても著作権違反には違いないが, 告訴するまでには至らないのではないかとも思う.
ユーザは新しい・詳しい情報を求めている. それに企業が応えない・応えられない以上, 誰かがやって欲しいとユーザは望むだろう. そしてそれに応えてくれていた人を逮捕し, 同じことをしている人たちもサイト閉鎖を決意し始めている. これからは代わりにゲームメーカーが我々に情報開示をしてくれるのだろうか. ユーザが興味を引きそうなことだけを小出しに紹介し, 肝心な部分を隠蔽したまま発売する. そんなゲームばかりになるのだろうか.未来が暗くなってきている.
Posted by Rust Stnard at 19:14