ずっと昔に買って読んでなかったマネジメントの基礎理論という本を読んだんですが、部下を成長させるにはどうするべきかなど、いわゆるマネジメントの方法論などが、マネジメント理論に基づいて解説されていて、いろいろ腹落ちして良い本でした。
著者: 海老原嗣生, 守島基博(解説)
出版日: 2015-03-31
出版社/メーカー: プレジデント社
カテゴリ: Book
例えばハーズバーグの動機づけ・衛生理論は、いままで自分が感じてきたことが理論としてまとまってました。特に、
衛生要因というのは、それがないと不満が高まるが、それがいくらたくさんあったとしても満足や納得にはつながらない要素です。
たとえば、給与が高い、残業が少ない、休日が多い、会社のネームバリューがある、快適なオフィスなどです。いずれも仕事の中身とは関係ありません。
と言うのは、採用をする際にいろいろ考えさせられたことだったので、ここをしっかり分けて理論化されているのは納得感がありました。
もちろん衛生要因が不要というわけではないので、十分な待遇がなければいけませんが、ただ待遇が良いからと言って仕事はなんでもいいのかというとそうではない。高待遇に引っ張られて転職に失敗してた人の話はたまに聞きますが、やはり「動機づけ要因」があるかどうかを見極めることが一番重要だし、採用する側もこの点を用意できるかどうかが重要だなと、改めて感じました。
また、
モチベーションサイクルをつくることで、最終的には会社が儲かるという当たり前のことをマネジャーに理解徹底させていない
仕組みはあってもマネジメントの現場でそれをどうやって実践するかが教えられていない
など、マネージャーの育成についても書かれていて、「あのとき言いたかったことはこれだ!」という気持ちになったりなど、もっと早く読んでおけばよかったと後悔しています。
comments powered by Disqus