RubyKaigiついて思うこと

はじめに注意

個人的にはいままで参加したRubyKaigiには非常に満足しています。またスタッフやスポンサーの方々には言葉では言い尽くせない感謝の気持ちで一杯です。その上で、今後のRubyKaigiやRuby界を考えたときに、これだけは言っておきたいことをつらつらと書いてみます。スルー力を持たない人は読まない方がいいかもしれません。

RubyKaigiの問題点

一番の問題は目的を見いだせないこと。いや「開催すること」が目的になってしまっていることか。なんせRubyKaigiは大人が開催する有料「学園祭」になっているので、「やって楽しいこと、来て楽しいこと」を考えて構成されていると感じるとれる。「おもてなしの心」なんて言っている時点で、そっちがメインになってしまうのだろう。でもそれって参加者も含めて自己満足でしかなくて、それ以外の人たちになんら影響を与えられていない可能性がある。

RubyKaigi とはそもそもなんのために?

そこで今一度考え直さないといけないと思うのが、開催する目的。開催趣意書には目的が書いてある。しかし、それ以前に、一体なんのために開催するのか。Rubyist の交流にためと言うのもあるかもしれないが、@tdtdsさんも言うように、もうそのステージは卒業しているはずだし、それならそもそも東京でやる意味が大きいとは思えない。交流のためなら地方に大物Rubyis を連れて行った方がいい。Rubyistにとって心地いい場所の提供ばかりしていても、もう仕方ない時を迎えたんだと思う。むしろ日々Pで始まりPで終わる言語やお茶みたいな言語を扱って疲れていたりするRubyistの癒しの場になっている。つまり逃げ場になって現実逃避しているだけじゃないだろうか。

スタッフのやり遂げた感がやばいと感じること

これはスタッフにも言えて、「来年もスタッフとして頑張ろう」なんて思ってるとしたら、それも逃避に近い。みんながみんなそうだとは言わないが、高橋会長やかくたにさん、島田さんや設楽さんなんかは、スタッフとして走り回ってる場合じゃないんだよ。あなた達にはもっとやるべきことがあるはずだ。Rubyの将来やRubyistのことを考えるなら、学園祭で盛り上がって参加者におもてなしなんてしててはいけないはずだ。その辺にいるRubyist達が勝手に盛り上がって開催しているならそれでもいいのだが、日本Rubyの会として開催していることがもうダメなんだと感じる。

組織としての日本Rubyの会

日本Rubyの会はその公式サイトにあるように支援やイベント開催をその目的にしていると言うことだが、こちらもそろそろ次の段階へ行くべきなんじゃないだろうか。振興という意味ではエンジニアの中では浸透してきたのだから、それを仕事へつなげやすい環境を作るべきだろうと思う。そういう意味では、いまの組織体制だときついのだろう。だいたい全員が別に仕事を持っていてボランティアベースと言うところからして限界があるのは当然のこと。ならば組織として法人化するなりしてはどうかと思う。たぶん内部的にはこの話は出てるんだろうが、じゃあ誰がそこに所属する?となったときに答えが出ないのだろう。そりゃみんな自分の会社や生活があるわけで、そこはどうしようもない。かといって誰だかわからない人に任せるわけにもいかないので、辛いところ何だろうなと思う。でもやはり何かしら痛みを伴ってでもやってしまうべきだと思う。

エンジニアを幸せにする会議へ

で、そうやって日本Rubyの会を法人化したとして、どういうRuby会議をやるべきか。それはRubyistを幸せにする会議。「いやー、楽しかったねー」と言うだけでは、仕事上がりの宴会と変わらない。そりゃその場の楽しさはあった方がいいだろけど、じゃあそれで仕事でもRubyを使えるようになり、アジャイルに仕事が進められるとは限らない。何というか、「瞬発力のあるその場の楽しさを胸に抱きながら、仕事の辛さに耐える」ような人が少なくなればいいかなと思う。

そのために自分ができること

では自分には何ができるのか。まずはRubyを使って仕事をし、さらにRailsやjpmobileなどで貢献していくこと。そうすることでRubyを使える場所や仕事が増えるようになればなと思う。あとは可能であれば日本Rubyの会の運営に関わること。外から意見を言うだけでもいいし、中の人になるのでもいいけど、とにかく何かにつけて意見を言っておきたい。と言うかみんなも「RubyKaigi楽しかったです!」じゃなくて、言いたいことはちゃんと言うべきだと思う。あとは地域Ruby会議へもっと参加していこうと思う。いろんな地域のいろんな意見を聞くことは、今後の自分のためにもなるし、Ruby界隈のためにも繋がる。

まとめにならないまとめ

つらつら書いたので全然まとまってないですが、いまの状況に対して漠然とした危機感というのを感じています。こういう話をいろんな人としたいですね。そういう場所として地域Ruby会議の懇親会とかいいんじゃないだろうかとか思います。とりあえず、まだまだ頑張ろうと思います。

 
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