技術者経営者がいいかどうか

最近よく、「経営者が技術者の会社がいいよねー」的な話しをするのですが、一概にそれが良いかどうかを考える時があります。

技術者のことを理解できるのは技術者だけなのか

確かに経営者が技術者だと、社員である技術者の気持ちやトレンドをよく理解してくれそうな気になります。確かにそれはあるのですが、逆に理解しすぎて本当に大事なことをおろそかにしてしまう可能性があります。技術者といっても仕事をしてお金を稼いでるわけです。それを大事にしないで、技術者のこだわりや気持ちを重視してしまうことがあるのではないかと、最近思うようになりました。

またここで言う「理解する」というのも、ちゃんと考えなくてはいけない部分です。単に「技術者側に立つ」だけでは理解した事になりません。よく「本当に貴方のことを思ってやってるんですよ」的な話がありますが、短期的ではなく長期的に見たときに、「ああ、ちゃんと理解してたんだな」となることが、「理解して」いたことになるのではないでしょうか。こういうのって人に説明し辛いし、その場ではわかってもらえないことが多いので、「まあ、とりあえずはいいか」と短期的に賛同を得られる方に進んでしまいケースが多いんじゃないかなと思ってます。

経営者と技術者を同時にできるかどうか

と言うのも、世の中で技術者主導の会社というのは結構あるのですが、うまく行っているところばかりではないと、よく聞くからです。技術者が経営者になるというのは、簡単なことではないでしょう。仙台Ruby会議02でいろんな話を聞きましたが、みなさんかなり苦労している感じでした。やはり、考え方が違う2つの職種を同時にこなそうとするのは大変で、どちらの立場もわかる苦しさがあるのだなと感じました。

ちょっと考えがまとまらないところなのですが、この点についてはいろいろと書いていきたいと思っています。

 
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